【明治時代 農業資料】丙第百拾六号(通達)/農産会市場規則/三田育種場農産会市ノ順序/三田育種場着手方法/ほか農業資料【23-0727-1】

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【状態】虫損、ヤケ、痛み、汚れ、少書込、49丁、22.5×15cm
 
明治10(1877)に作成された、官営の三田育種場(東京都港区)に関する一連の資料。
一番冒頭の資料は、茨城県権令・野村維章の代理として、茨城県大書記官・本田親英が出した通達で、以下のように記されている。
 
丙第百拾六号
区戸長村市長
農業勧誘之為、勧農局、三田育種場ニ於テ、農産会市ヲ開設シ、別冊方法之通、仮定候旨、同局ヨリ申来候条、右会市之趣旨方法ニ随ヒ、相当之物品差出シ、彼我優等ヲ互通シ、一層繁殖之道相開キ候様、懇篤説諭可致、此旨相達シ候事。
但シ、別紙付属図面ハ部数僅少ニ付、各大区エ一部ツゝ下ヶ渡候条、各一小区ヨリ順次熟覧、人民一般へ貫徹候様、可被取計、且有志者ニテ物品之適否等、別難致儀モ候ハゝ、本支庁第二課興業掛エ可承合候事。
茨城県権令・野村維章代理
 明治十年十二月十日   茨城県大書記官・本田親英
 
他の合綴された資料からは、三田育種場でブドウやタバコの栽培がおこなわれていたことが分かるが、ブドウは「醸酒葡萄」と記されていることから、ワイン醸造用のブドウであったものと思われ、極めて興味深い。
明治政府の殖産興業の一環と思われるが、国策としてワイン醸造を試みていたことが分かる。
資料には、楮・櫨・梨・桃・胡桃などが栽培され、また敷地内には馬場や馬市場もあったことが記されている。
明治政府による官営事業の一端を知ることができる、貴重な資料である。
 
三田育種場(『国史大辞典』)
主として内外優良種苗の導入・試作・増殖・配布を行なった官営の種苗会社。明治十年(一八七七)九月三十日開場。前身は内務省勧業寮が同七年八月東京三田四国町(港区芝)の元島津氏邸跡地約四万坪を買収、内藤新宿勧業寮出張所附属試験地としたことに始まる。同十年六月これを三田培養地と命名、これをさらに三田育種場と改めたのである。前田正名の献策によるところが大きい。当時の「泰西農法」に注目した勧農政策の一環として、外国産種子・苗木・農具の導入・普及に重点が置かれた。東京農談会や農産会市、種苗交換会がここに開催された。同十二年一月、既設の勧農局神戸暖地植物苗木仕立所(オリーブの栽培)を所管とし、五月内藤新宿勧農局試験場の廃止に伴い、その事業を移管、十一月場内に農具製作所を新築した。同十三年三月播州葡萄園をも所管に加え、規模を拡大した。しかし財政整理・勧業部門の縮小への政策転換に伴い、同十七年四月全事業を大日本農会に委託、同会が三年間経営にあたったが、同十九年返納させ、樹木種苗は同会に無償交付のうえ、地所一万九千四百八十八坪を五万五百七円余で木村荘平に払い下げた。

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